PCBってなに?

PCBとは

PCBとは、Poly Chlorinated Biphenyl(ポリ塩化ビフェニル)という化学物質の総称で、水に溶けない(脂溶性)、化学的に安定(難分解性)、電気を通さない(絶縁性)などの特性があります。
構造式

PCBが使用されている電気機器等

PCBは、変圧器、コンデンサー、蛍光灯用安定器などの電気機器の絶縁油、熱媒体、感圧複写紙などに幅広く使用されました。

変圧器

電圧を調整するための機器です。
f100-02

コンデンサー

蓄電器ともいい、電気を蓄えたり、放出したりする機器です。
c100-03

安定器

蛍光灯などの放電を安定させるための機器です。
 ※一般家庭用の蛍光灯にはPCBは使用されていません。
安定器

感圧複写紙

ノーカーボン紙ともいい、鉛筆やポールペンの圧力で複写できるように加工している特殊紙です。
感圧複写紙

高濃度PCB廃棄物と低濃度PCB廃棄物

PCB廃棄物は、含まれるPCBの量(濃度)の違いによって、「高濃度PCB廃棄物」と「低濃度PCB廃棄物」に分けられ、それぞれ処理を行う施設や処理の方法が異なります。

高濃度PCB廃棄物
・・・ PCB濃度が5,000㎎/㎏を超えるPCB廃棄物等
低濃度PCB廃棄物
・・・ PCB濃度が5,000㎎/㎏以下のPCB廃棄物等
高濃度PCB廃棄物 低濃度PCB廃棄物
PCB濃度 5,000mg/kgを超えるもの 5,000mg/kg以下のもの
判別方法 銘板等に記載されている機器の型式や製造番号、製造年等により判別 製造メーカーに確認し、含有の可能性が否定できない場合は濃度分析
製造年 概ね1972(昭和47)年以前

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処理方法 化学分解 焼却処理等
市内処理施設 北九州PCB廃棄物処理施設
(JESCO北九州PCB処理事業所)
無害化処理認定施設等
(光和精鉱株式会社)